我が子と生涯で一緒に過ごす時間

これが驚くほど短い!!というお話です。

先日のお休みの日にゆっくり起きてテレビを見ていたら、

  • 母親は7年6ヶ月
  • 父親は3年4ヶ月

であると紹介されていました。これ↑が生涯で親子で過ごせる時間の平均値だそうです。

 

どゆこと???

うちの長女は既に9歳で、この先もまだ親元にいると思うんだけどなぁ

と思いましたが、1日の中で親と子が仕事、学校、幼稚園、習い事、部活、塾などに行っているとすると、凝縮すると幼稚園児と専業主婦の間であっても一緒に過ごす時間は1日24時間でも、実質的には3〜5時間くらいしか一緒に過ごせないそうです。

よく考えると確かにそうですね。

寿命を80〜90歳と考えて、パパはお勤め、ママは専業主婦だと上記の時間になるらしいので、ママもお勤めしていたり、お子さんの習い事が多かったりすると、もっと時間数が少なくなるというわけですね。

 

親と過ごすのがこんなに短時間で子どもは精神的に本当に自立できるの??

と、まず思いました。

親子、特に母と子の関係性で「母子一体感」から「離別感」に移行できるかどうかは人生の上でとても重要で、「離別感」を獲得するにはお母さんと過ごした時間がとっても大切なはずなのです。

「母子一体感」とは簡単に説明すると、お母さんに「甘えたい」という気持ちです。そして「離別感」とは「自分のことは自分でやろう」「お母さんはお母さん、自分は自分、それぞれ違う個性なんだ」のような自立心が芽生えることです。

親子関係が正常なら、6〜7歳くらいには「離別感」に移行し始めます。しかし「母子一体感」のままでいると無駄に他人の手を煩わせたり、「自己中心的」な考えに偏った人になります。大人になってもそういう状態のままの人っていますよね😔子どもたちにはお恥ずかしい話ですが、その犯人は「母子一体感」だと私は思います。

私自身も30歳を過ぎても「離別感」の獲得者ではありませんでした。つまり歳を取ればいいというものでもありません。

RASというカウンセリングを提供する側に立って、「自分はこのままではダメだ!変わりたい!」と決意後に出会ったのが「母子一体感」「離別感」という言葉でした。保育士試験を受けたので、教科書にあったかな?という言葉でしたが、試験後や保育士をしながらこの事について口に出したり考えたりすることはありませんでした。

専門家の中では当たり前の事のようですが、小学校の入学前診断などで「離別感」について話されることは一切ありませんね😅浸透していなくても仕方ありませんが、大切なことなので、是非個々に知っていただきたいと思います。

学習能力に問題がなくても「離別感」が獲得できていないと、親元を離れた集団生活を送るには本人はかなり困難を感じることになりますし、見守る側も常に不安が付き物になります。

「離別感」を獲得できていない状態とは、甘え足りていない、親離れもできていない「寂しい」状態なのです。でも学校で「ママに会いたいよ😭😭😭」と泣くわけにいかないので、寂しい気持ちを押し殺して、友達に攻撃をすることで紛らわしたり、先生に必要以上に迷惑を掛けたり、という選択肢を取る人がいるのです。

ママ以外に甘えさせてくれる人はいないかな?という目線で恋愛をしてしまうと、恋愛もうまくはいきません。

カウンセリングセッションの提供をしていても「母子一体感」のままでいる大人の方の話はよく出てきます。

例えば、

  • パワハラ上司
  • 亭主関白な夫
  • 束縛をしてくる恋人
  • いちいちマウントを取ってくる友達

など人間関係の悩みはセッションで多く話題になるのですが、「母子一体感」が強く残ったまま大人になった人はこれらの問題の主犯格のような人になりますし、被害者になる側もまた少なからず「母子一体感」から抜け出せていない状態なのです。

私に言わせると、「離別感」獲得に向かわせるようにできてないのが日本の現代社会だと思うのですが、「離別感」を獲得できれば、上記のような人間関係での悩みは解決できたり、上手な回避ができたりします。

「離別感」獲得に意識が向いている人は自分のことに集中します。つまり、「個性で生きる」ことに意識が向いているのです。情熱を注げることや、自分の才能を活かすことに集中し、やがては「自立したい」と自発的に感じながら大人へと成長していきます。

他人からの評価を気にし過ぎる、無駄に他人を頼る、他人をいじめる、マウントを取りたがる、などにかける時間はもったいないと感じることでしょう。

というわけで、日本で「離別感」の獲得者が今より1%多くなったらこの国は素敵に変われると言えるのですね😊

そのためには親子がただ愛情たっぷりで一緒に過ごす時間をより多く持てばいいのです!

ですが、時間だけを伸ばせばいいとはいかないのが日本の風土です。せっかく親子で過ごしても、本人の意思とは関係なく何かを教え込んだり、説教したり、どこかへ連れ出したりでは、「離別感」獲得には無益です。

まず重要なのは、子どもの「母親に甘えたい」を満たすことです。その上で新しい経験や教えを与えることは素晴らしく作用するのですが、順番を間違うとむしろマイナス作用となります。

自身の子ども時代を思い返すと、母親からピアノレッスン、公文、塾に行くように言いつけられ、「この結果が出るまでテレビ禁止」「この結果が出たらディズニーランドに連れてってあげる」「この結果を出してくれたら親として喜ばしい」など、親と幸せに過ごすために「条件」をつけられていました。

習い事やその先生達はとても良かったのですが、自分の意志とは関係ないことをさせられて、おまけに母から厳しくされたことは思い出すと悲しいです。でも当時としては珍しくない「条件付きの愛」という教育方針だったのかもしれません。私としては「母親に甘えたい」を十分に満たせるような環境ではありませんでした。

しかし、この令和の時代では、自身が受けてきた教育をそのまま我が子にというわけにはいかなくなっていますね。

 

では、どんな風に我が子と接すればいいかと言えば、

まず何より先に「個性を生きる」を意識することです。

これは、親子で過ごす時間に、子どもが「個性を生きる」ことに集中できる環境で過ごせばいいということです。0歳から7歳に至るまでに、「離別感獲得を目指して、我が子に個性を生きてもらう」と親が意識できていたら、それこそがお子さんにとって完璧な甘えられる環境と言えます。「甘えさせる=わがままを聞く」では決っしてありません。

更に意識すべき注意点は、

  • 近所のママ友のお家より優れた子に育てたい
  • 学校に入った時周りと差をつけたい
  • 義実家に認められたい

などの承認欲求やマウント欲があると、お子さんは「個性を生きる」とは違う方向に向かってしまいます。

つまり、「離別感」に関しても早く獲得すればいいとか獲得者が勝ちとかというわけではないので、お母さんとお子さんそれぞれのペースを守りましょう。「個性で生きる」と決めたなら、結果を急ぐのはもっての外です。

とは言え、冒頭で紹介した7年6ヶ月は確かに短いです。ですが、親の意識を少し変えると、同じ7年6ヶ月でも大きな違いが生まれます。また、平均値より多くの時間を一緒に過ごすことを意識すれば、より確実に「離別感」を獲得できるのではないでしょうか。

あおぞら学校のスタッフをしていて見えることは、「離別感」を獲得しているお子さん、または獲得に向かっているお子さんとは一緒に過ごすのがとても心地良いなと感じます。

あおぞら学校での事例だと、

おままごとをしていた生徒たちの間で、お友達に「悪者役やってよ」と言ったことで生徒同士が揉めたことがありました。その件について会議を行うことになり、

  • おままごとの設定について(悪者役は必要なのか)
  • お友達に何かを頼む時はどうすればいいか
  • 頼まれたことを断りたい時はどうすればいいか
  • 折り合いがつかなかった時はどうするか

などを学校全体で話し合いました。話し合いの結果、

  • 悪役はやりたい人がいたらやればいいけど、いないなら、人形などを悪役に見立てたり、悪役無しの設定で遊べばいい
  • やって欲しい時は「お願い」の気持ちをもって頼むといい
  • 嫌なことは「それは嫌だよ」と伝えればいい。「今は無理だけど、後でね」など配慮のある返答ができる時はする
  • 双方が「嫌だ」と譲れなくなったらその場は第三者(スタッフや生徒の中の年長者)にすぐに相談をする

という感じに話がまとまりました。「離別感」に向かっている生徒は一旦生徒同士でトラブルになっても会議で真摯に向き合い、話し合われたことを活動中に守ろうとします。

しかし、「母子一体感」のままでいる生徒は、「会議の内容が難しすぎる」「スタッフが自分の味方をしてくれない」「お母さんに代わりに言って欲しい」「意見が言えないけど他人の意見も聞かない」など、無責任だったり、人任せな言動をとります。

これだとあおぞら学校においては理念に背くことになり、その後の楽しいスクールライフは保証されません。

「離別感」獲得は7歳では完璧ではないですが、そこに意識が向いている生徒は何事も前向きで本人も生きることに喜びや心地良さを感じているように見受けられ、キラキラとしています。一緒に過ごす方も幸せな気持ちで時間を共にできます。

8歳を過ぎても「母子一体感」「離別感」について無頓着な生徒とその保護者は残念ながらその逆なのです。自身の過去の反省点も「離別感」の獲得ができていればなぁ😖と悔やまれることは多々あります。

というわけで、親の立場にいる方は今一度、我が子が「離別感」に向かっているかを意識してみましょう。

因みに我が家の第一子は現在9歳でまだ「離別感」を完璧には取得していないかなと感じています。少し遅めですが、意識は向いているので、マイペースに見守る所存です。

そして、こちら↓はあおぞら学校での1枚。

スタッフが生徒と同じ事をすると生徒たちはより集中して長く物事を続けます。この日はぬり絵をしました。最初に大人が入ると、「次の日も一緒にやりたい」と気分が盛り上がってくれます。本当にぬり絵が好きな生徒はそのうち1人でもぬり絵をするという流れで自立していきます。

家庭でも自立を促すためには、最初だけ付き合うくらいのエネルギーでいいのです。それがのちのちにかなり大きなサポート力だった事になりますし、このくらいのサポートで済むならいつでも何でもできますね✨

パパとママにそのサポートをしてもらえることは、子どもにとってはとても幸せなことです。スクールスタッフが同じことをしてもお子さんの欲求を満たし切ることはできません。

カウンセリングセッション提供者になる前は、私自身が「離別感」獲得はできていませんでしたが、「もう母子一体感のままでいるのはやめよう」と決意しただけで、その次の瞬間から世界観がガラッと変わり、パッと明るくなったと感じました。

実は紙一重な簡単な違いなんですね。だって本来は6歳の子どもだって気付けることですからね。実際の子どもなら気付いてから獲得まで何年か掛かりますが、そこは大人、気付けさえすれば一瞬です。

もし、どうしても子育てに自信が持てなかったり、苛つきを抑えられないなどの場合はあおぞら相談室で提供しているセッションを一回受けるのが最も手っ取り早い近道です。大人の方にとって「手っ取り早い」とはかなり助けになる選択です。

世の中、「夏休みに入るとママは大変」と言われますが、週末や長期休みこそチャンス!と思って子どもたちと時間を過ごしています。トランプ、お絵描き、スイッチのゲーム、料理、お買い物、おやつを食べるなど身近なことで「一緒に楽しめる」ことは無限にあります。こんなことで「離別感」獲得ができるならいくらでもしたいくらいです。

夏休みの後半もみんなで楽しく、まだまだ夏を楽しみましょう😊