なぜ、自分の行動に責任を持つのか

あおぞら学校のルールに「自分の行動に責任を持つ」というものがあります。

民主主義の日本では当たり前のことなのですけどね。

あおぞら学校の特徴でもある「学びの自由」を守るために「自分の行動に責任を持つ」ことは、生徒たちにとって重要事項なのです。

友達と話すのも、ゲームをするのも、勉強するのも、外遊びをするのも、ボーっとするのも、好きなだけできるので、

時間割や学年制のある一般的な学校と比べたら、天国だ!と言う人もいます。

ただ、自由に過ごすためには、自分の行動の全てに責任が生じるのです。

社会に出たり、人の親になると当然に求められることですね。私自身は新卒時代に会社に入社して、責任を負う厳しさに打ちひしがれました。

「誰かのせい」「何かのせい」にできないので、その部分はまだ未成年の生徒には厳しいものに感じる人もいるかもしれません。

「厳しい」とは言いましたが、あおぞら学校がモデルにしている、サドベリースクールのある卒業生曰く、「いつのまにか当たり前になった」そうです。

スクールライフを正しく送れば、「当たり前に自分の行動に責任を持つ」こんなことが10代前半から自然と身に付いてしまうんですね😊 今思うと、新卒の段階で責任感に関してもっと腑に落とせた状態だったらもっともっと良い仕事ができたのになぁ😣と思います。

あおぞら学校のスタッフをしていても「幸せに生きる」「個性を生きる」「自分の自由を守る」ためには「責任感」は大切だと常々感じます。

10代やそれ以下の年齢のお子さんでも「責任感」のある人や理解を示そうとする人は周りに安心感を与えてくれます。

いるんですよ、10代でも責任感がある人😊それ以下の年齢のお子さんでも、これから腑に落とせるだろうなという人は困難を乗り越えるのも、好きなことをするにしても、何やら頼もしさを感じます。本当に若いお子さんなのに。

では、どんな時に「責任」が問われるのかあおぞら学校の出来事を例に書いてみます。

 

1.会議に参加するか、しないか

あおぞら学校では毎日会議をしています。入学するとまず発生する「責任」がこの会議です。

参加しないことを選ぶ権利があるのですが、

  • 議事録を読む
  • 決まった事には従う
  • なぜ参加しないか理由を言う

など、参加しないなりの責任が問われます。

参加することに慣れたら、意見を言うか言わないかの選択があります。

意見を言う時は、その返答を聞く責任がありますし、何も意見を言わない場合もそれなりの責任があります。

例えば「会議が面倒くさいから参加したくない」という意見を言ったとします。

「意見」なのでしっかりと発言することは重要です。

その意見に対して、

「面倒くさいから、は参加しない理由にならない」という、反論が出たとします。

反対された怒りの感情をむき出しにする事は迷惑ですので、

「自分の言ったことに責任を持つ」

つまり、反対意見も真摯に受け止めて、最後まで話し合いをする事が大切なのです。

面倒くさいと思うことは自由ですが、面倒くさがったために起きた問題は自己責任ってことですね。

 

2.スクールへの持ち物

あおぞら学校では、家から何を持ってくるのも自由です。ゲーム機、PC、カメラなどの精密機械も必要と思う生徒は持参しています。

自己管理を怠って紛失したり、破損することがあっても、誰かのせいにすることはできません。

 

3.不慮の出来事

スクールの物、友達の物を壊してしまった時、

「わざとじゃない(から悪くない)」では済ませられません。

また、怪我も自己責任です。手当をしてもらう事はあっても怪我自体を誰かのせいにはできません。

 

4.退屈

あおぞら学校では作られたカリキュラムは無く、学びの活動については誰からも何も言われません。そのため退屈さを感じる生徒もいます。

退屈するのは悪いことではありませんが、退屈が嫌なら自分で何かを考えます。

もちろん退屈しのぎに他人の邪魔をすることは許されていません。

あおぞら学校には生徒予算もありますので、アイディア次第でいくらでも楽しくなるのです。

 

5.相談をする

「ゲームが欲しいけど、親が買ってくれない」

と思うことは自由ですが、「学び」の自由を得るためには文句止まりにしていては進展はありません。

あおぞら学校に入学したら、必要な教材を家族に買ってもらうように頼む必要は多々あるでしょう。

スクールスタッフは生徒たちよりも年齢がだいぶ先輩なので、先輩としての助言は沢山できます。スタッフの様な大人との関わり方も自分次第です😊

 

6.友達との関わり

例えば、「マウンティング」をすればもれなく煙たがられます。結果自分が傷つくことになりますね。

自慢話をするのは自由ですが、どういう感情を味わうことになるのか、その責任も自分自身にあります。

また、「他人をコントロールする」という言動も巡り巡って自分が傷付くことになります。

傷付くことは自由なのですが😅お友達やスクールのせいにしても問題解決にはならないのです。

「マウンティングや他人のコントロールを止める」という選択肢を選べたらいいと思いますが、それ以外の選択をする場合はやはり「自己責任」で、ですね。

 

このように日々生徒たちは自由に過ごせば、セットで「責任を持つ」ことに向き合い続けることになります。

幸せな人やお金持ちの人、最高のパートナーがいる人にもそれぞれそれなりのハードルがあったのと同じことですかね。

「自由に生きることと責任はセット」

大事なことなので重複させましたw

 

あおぞら学校の理念である

・感情を認める
・個性を生きる
・自由と社会性の調和

これができれば、自立できた大人になれること請け合いなのですが、入学するだけで叶う魔法スクールはどこにもありません😊

でも「自分の行動に責任を持つ」ことを大切にすることで限りなく保証されるものではあります♫

どうやって「自分の行動に責任を持つ」ことを腑に落とせばいいのか?

大人の方は「よし!自分の行動に責任を持つぞ!」と決めるだけ。

お若いお子様は「よし!自分の行動に責任を持てる様になるぞ!」と決めるだけ。

実にシンプルですね😊